今年は沖縄の梅雨明けがかなり早く、これは関東も梅雨明けが早くなり、それに伴い台風が来る季節も早くなってしまうのだろうか?と少々心配していた日々でしたが、関東甲信越地方は今日(7月18日)が梅雨明けで、平年通りの予報だそうです。
アオバトツアーは今年で5年目。上野村にはアオバトは5月~10月頃に飛来するのですが、その中でもいつの時期に開催するのがベストなのだろうと毎年試行錯誤しています。今年は梅雨の心配もなく台風もまだ来ない8月に集中して開催することにしたのですが、無事早すぎもせず遅すぎもせず梅雨明けが宣言されてひとまずホッとしています。

アオバトも問題なく飛来していますよ!(やったー!)
これは「トレイルカメラ」という無人自動撮影カメラで撮れた画像になります。
そしてなんとこんな映像も・・・
アオバトの交尾の様子です!
この場所は鉱泉を飲むだけではなく、アオバトたちの出会いの場にもなっているのです。
それにしてもメスは上に乗っかられても気にする様子もなく鉱泉をゴクゴク・・・。
対してオスは動画の28秒あたりで左から姿を現すのですが、最初からメスの上に乗る気満々な様子がわかります。その後交尾成功したあとも、オスは一口も鉱泉を飲まずに飛んで行ってしまいました。
また他のファイルをチェックしているとこんなことにも気づきました。喉が不自然に赤いアオバトがいるのです。

えっ怪我をしている!?と驚かれるかもしれませんが、安心してください。これはヒナへの給餌の際、果実の吐き戻しによって喉が汚れているものと考えられています。
照ヶ崎に飛来する喉赤アオバトの正体はアオバト幼鳥の巣立ち~自立するまで(キジバトでは約10日間)の間に
親鳥が果実を吐き戻して幼鳥に与える際に潰れた果実の赤い果汁が親鳥の口からこぼれ落ち喉や胸に赤い果汁が付着したものと考えるのが妥当と思われる。
引用文献:こまたん,2017. 喉周辺が赤くなっているアオバトの飛来について . BINOS,24: 15-24
・・・ということは、このオスは子育て真っ最中!と考えて良さそうです。
アオバトは1シーズンで2回繁殖をすることもあるので、これからも喉が赤くなったアオバトを観察するチャンスはあると思います。ツアー中、もしこんなアオバトを見かけたら、どこかの木の上でヒナが親鳥の帰りを待っているんだろうな、と想像を巡らせてみて下さい!
いよいよツアー最初の回まで2週間をきりました。おかげ様で、空きは全部で残り2名となっています。まだ迷っている方がいましたら、是非ご検討よろしくお願い致します!(記事担当:しげゆか)

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