【ツアーレポート】上野村在住者を招待しアオバトガイドツアーのテストを行いました

アオバトガイドツアーは2021年6月26日に1st Seasonの第1回目を迎えます。その本番に向けて、上野村の方をお招きし、テストツアーを行いました。

目次

6月10日早朝すりばち荘集合

集合場所のすりばち荘から、すでに山のあちこちから聞こえてくるアオバトの鳴き声……10日前はここまで鳴き声は聞こえなかったのですが、今の時期は特に頻繁に鳴き交わす季節のようです。

車でゲートまで行き、そこからは山道を20分ほど歩きます。

途中、アオバトの谷の方向から飛んでいくクマタカ(猛禽)の姿を見て、ガイド一行は「ドキッ」としました。なぜならクマタカはアオバトにとっての天敵。近くにいると、警戒して鉱水を飲まないことがあるからです。

そんな不安を抱きながらも、椅子に座り、暗い観察小屋内でじっと待ちます。沢の音に混じって聞こえてくるアオバトの鳴き声が、だんだんと数を増やしてその声が近づいてくるのが感じられます。これだけまわりにいるなら、きっと降りてくれるはず。そう確信しながら、しかし心の中で祈りながらアオバトの飛来を待ちます。

待つこと1時間……。

じっと待つこと1時間ほど。ようやく1羽のオスが意を決して鉱泉へと降り、それに続くように他の個体も次々と鉱泉へと集まり、飲む様子を観察することができました!

みなさん夢中で撮影をしていました。時々アオバトが何かに驚いて一斉に飛び去ったり、また戻ったり(群れが入れ替わった?)して、合計100羽ほどが鉱泉にやってきました。

小屋からアオバトがどんな感じで見えるのかは、是非実際にツアーへ参加して自分の目でお確かめ下さい。

今回は観察小屋に入ってから1時間ほどでアオバトが飛来しましたが、30分で来ることもありますし、2時間で来ることもあります。また条件によっては飛来しない可能性もあります。

テストツアーで改めてわかったアオバトのデリケートさ

今回参加された方々は、このような観察小屋(ブラインド)に入っての野鳥観察の経験は初めてでしたが、辛抱強く待ってくれ、無事アオバトを見れて、ガイドツアーは成功に終わりました。

このテストを実施して、アオバトはやはり非常に神経質で臆病な鳥だということも改めてわかりました。一番最初に降り立った個体は警戒度がマックスの状態。観察小屋内にいても、こちらが動くとその気配を察知して飛び去ってしまう危険があります。

大事なのは、アオバトが周りの木に集まり始め、最初の1羽が降りて、他の個体が続いて鉱泉を飲み始めるまでは写真や動くのを我慢すること。もちろん歓声もあげてはいけません。最初の群れがある程度鉱泉に集まり、飲むことに夢中になってきたら、アオバトの緊張もほぐれてくるので、カメラ撮影をしたり多少動いてもOKになります(急な動作や激しい連射は危険ですが)。

動物カメラマンになった気分で

なかなか制約が多く、普段ブラインド内で野鳥観察を行ったことが無い人にとってはハードルが高く感じるかもしれません。しかし、こんな経験は、したいと思っても他ですることは出来ません。

実際、「ダーウィンが来た!」の撮影スタッフはこれとまったく同じ環境で撮影を行いました。動物カメラマンになったつもりで、現場の雰囲気を肌で体感して下さい。

参加者の感想

Q.ツアーに参加される前からアオバトを知っていましたか?
A.図鑑などで見た事がある

Q.アオバトの谷まで歩いた感想
A.楽しかった

Q.ツアー全体について
A.楽しかった

40代男性いしいさん

アオバトを実際に見るのは初めてで、とても感動しました。あんなに近くで見ることができて、とても嬉しいです。

30代女性 I.Yさん

はじめてアオバトが見れて嬉しかったです。写真も撮れて楽しかったです!ありがとうございました。

20代女性I.Sさん

「アオバトの谷」は地元の人にこそ知ってもらいたい場所

群馬県上野村にある「アオバトの谷」は、地元の人にこそ、その価値を知ってもらいたい場所です。そうでなければ、その場を守っていこうという気持ちが地域で生まれないからです。

そのため、アオバトガイドツアーは、上野村在住者限定で平日限定の日帰りプランもご用意しております。お気軽にお問い合わせください。

もちろん、地元以外の方のご来訪もお待ちしております!どうぞよろしくお願い致します。

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この記事を書いた人

群馬県上野村のアオバト飛来地を管理、保全しています。希少な場所を通じて、アオバトや自然の大切さを伝えるために、完全予約制・少人数のガイドツアーを運営。

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